第22回 日本脳神経減圧術学会 MVD2020[The 22nd Annual Meeting of the Japan Society for Microvascular Decompression Surgery]

ご挨拶

森田 明夫

第22回日本脳神経減圧術学会

会長 森田 明夫

日本医科大学脳神経外科学 大学院教授

この度、日本脳神経減圧術学会よりご指名を賜り、第22回日本脳神経減圧術学会を、2020年1月9日(木)、アクトシティ浜松 コングレスセンター(浜松市)で開催予定でございます。本会は第59回日本定位・機能神経外科学会(杉山憲嗣会長)と第43回日本てんかん外科学会(山本貴道会長)との同時開催になります。大変光栄であり、教室員一同開催に向け準備を進めているところでございます。

本学会は、脳神経外科領域における特殊な機能性疾患である顔面痙攣や三叉神経痛、舌咽神経痛等に代表される顔面や喉の痛みや不整な動作をきたす疾患の手術と、その手術を安全・確実に行うための医療技術の標準化と進歩を目的して1998年に設立され、発展してきたものです。すでに20年以上の歴史を有し、諸先輩がたのご尽力により、特殊な疾患に対して本手術による安定した手技と結果が確立しつつあります。脳神経外科医を志す若手医師にも習得したい手術の代表的なものの一つであり、本学会は深い知識と技術を求める若手医師に極めて人気のある学術集会となっております。

本学術集会の中心のテーマは「脳神経減圧術のArt & Science」としました。この疾患領域の治療の技術(Art)と科学(Science)に関する知見をより高め、的確な臨床・画像診断と適応、安全・確実な手術・モニタリング・術後管理のレベルをさらに向上できる知見を共有し学べることを目指します。日本の脳神経減圧術のルーツである諸先生方のArtに関するセミナーや脳神経解剖・生理・病態学(Science)を学べる教育講演を企画したいと思います。またどの手術分野でも合併症の対策は極めて重要な課題となりつつあります。本学会では、いかに合併症を科学的に分析し、再発を防止するか、当該症例の対策などにも焦点を当て、より安全・確実な手術を学べる機会としたいと思います。

ぜひご参加・ご支援のほどお願い申し上げます。

2019年2月吉日